TO/DIE/FOR / Wounds Wide Open

coverかなり楽しみにしていたフィンランド産ゴシックメタルバンド・TO/DIE/FORの5作目「Wounds Wide Open」は期待通りのすばらしい作品。初期のころは「Together Complete」、「Hollow Heart」といった単発キラーチューンがアルバムに一曲入っているという印象で、どうもアルバム単位ではイマイチ感が拭えなかったんだけど、前作「IV」で大化けして個人的には数あるゴシックメタルバンドの中でも特にお気に入りのバンドに。新作でそれが完全に確立しましたね。コンパクト&キャッチーな構築美がたまらんです。くどすぎないシンフォニックな味付けとデジタル風味のバランスもいいし、官能的なギターソロもさらに磨きがかかってる。OZZY OSBOURNEの「(I Just) Want You」のカバーもGood!

» TO/DIE/FOR オフィシャルサイト
» 1st single "Like Never Before"(mp3)
» myspace

ZENOの新作

cover1stの「Zeno」が1986年(その後いったん解散)、2ndの「Listen To The Light」が1998年。そして来月の9月6日にいよいよZENOの3rdアルバム「RUNWAY TO THE GODS」が新ヴォーカリストにBON FIRE、JADED HEARTのマイケル・ボーマンを迎えて、およそ8年振りにリリースされます。20年でわずか3枚なんてゆっくりすぎるよ、遅すぎるよ!まぁ実際はその間に未発表音源を集めた「Zenology」と「Zenology II」がでているわけで、そのいずれもフルアルバムに負けず劣らずの秀作だったわけですが・・・。その久しぶりの新作ですが、試聴した感じ、ジーノ・ロートの唯一無二のギタープレイが相変わらず冴えていて、期待できそうです。

Evanescenceの新作から

coverなんかラジオから聴きおぼえのある声が・・・。Evanescenceだ!
1stアルバムを全世界で1400万枚も売ったという彼ら。近年のロック界でこれほどまで売れたバンドはなかなかいないでしょ。しかもメタルファンが聴いても十分メタルだし、Evanescenceのおかげで北欧系のゴシックメタル系マーケットも世の中的に少しは拓けたんじゃないかな?そういう意味でも僕なんか次の作品には相当期待してるわけです。今秋発売される2ndアルバム「The Open Door」から、1stシングル「Call Me When You’re Sober」のPVが昨日からSony Music Online Japanで公開開始。期待しましょう。

RED / END OF SILENCE

cover米ナッシュビル出身のヘヴィロックバンド・REDのデビューアルバム。まだまだ日本での認知度は低いようですが、タワレコ全店でプッシュ中ということです。非常に重厚なズシズシくるギターサウンド、モダンなプロダクション、クセがなく表現力豊かなヴォーカル、そして美しいメロディ…と、ありがちだけどクオリティがとても高いので一発で気に入りました。LINKIN PARK、HOOBASTANKあたりと比較されているようですが、もちょっとメタル寄りのファンにもアピール高いかもしれないですよ。

TEN - The Twilight Chronicles

coverTENの新作「The Twilight Chronicles」とりあえず一巡。映画のサントラみたいな雰囲気はソロ作の「Once And Future King」に近い感じで、大作な印象を与えるアルバムです。ゲイリー?ヒューズのメロディメーカーぶりがいかんなく発揮された力作。かなり練りこまれたつくりで、個人的には失望すら感じだ前作を遙かに凌ぐ内容と思います。
それにしても相変わらず曲が冗長。6分7分は当たり前。いつ歌い出すんだよ!って場面もしばしば。歌メロいいんだからもっとコンパクトにすればいいのになっていうのは昔から多くの人が言っているんだけどね。まぁ聴きなれれば気にならないかもしれない。あとクリスのギターは随分良くなってる気がするけど、全体を通すと音にバラツキがある。表現力があと一歩。とりあえずマイナスポイントはそのぐらい。内容は満足してます。聴きこんでいくうちに、いまの良心的解釈がさらに増大すればいいな。

GALNERYUS 3rdアルバム

image天才ギタリストsyu擁するジャパニーズ・ヘヴィメタルバンド・GALNERYUSの待望の3rdアルバム。今回はNOCTURNAL RITESなどを手がけるスウェーデンのエンジニアチームが手がけたという意欲作。そういった姿勢を如実に表したワールドクラスな香りがプンプン漂う超力作に仕上がってます。日本人の琴線に触れまくるメロディがたっぷりで、キラーチューンになりそうな曲がたくさん。もちろん音質は最高。特に#1のイントロから#2の王道メロパワチューンに流れる展開はまさにクラシック・オブ・メタル。今回はハイトーンヴォーカルに頼らない曲が多く、高音域での不安定さが前作の不満だった自分としてはレベルアップしたヴォーカルがバンドのステータスを大きく底上げしたような印象を受けます。

がんばる女性メタルヴォーカリストたち

メタル初心者の方にはインパクト絶大な映像かと思います。いずれも日本で絶大なる人気を誇ります。

• 女性ヴォーカルのデスメタルバンド・ARCH ENEMY
Arch Enemy - Ravenous (Live)
Arch Enemy - Dead Eyes See No Future (Live)
ARCH ENEMYはここ長野にも来ましたが、これほどタフなライブはありませんでした。真冬にもかかわらずシャワーのような汗が流れ最後まで会場にいることができませんでした。美女の野獣声。未だに信じられません。

• 「キンちゃん」の愛称で人気のキンバリー・ゴス率いるSINERGY
Sinergy - Midnight Madness
冒頭の音量注意。キンちゃんは韓国とドイツのハーフ。見た目のインパクトがすごいです。バックで長髪なびかせて華麗に弾きまくるアレキシ・ライホがかっこよい。

• ソプラノ・ヴォーカルのNIGHTWISH
Nightwish - She is my sin
フィンランドの国民的スター・NIGHTWISHはヴォーカルが女性ソプラノという異色のバンド。ドラマティックな曲とマッチしていてかっこよいです。残念ながらヴォーカルは脱退してしまいましたが…。

カラオケに

MASTERPLANがあったのがビックリした。「Heroes」とかすごく歌いやすかった。その他RHAPSODY、DRAGORNFORCE、NIGHTWISH、IN FLAMES、NOCTTURNAL RITES、TNT、SONATA ARCTICA、SYMPHONY X、インペリテリなどなど、メタル系の進出がめざましい感じがしました。このへんは一体どうやって歌うんだ!?
それから日本が誇るヴォーカリスト、生沢祐一の「機神咆哮ッ!デモンベイン!(機神咆哮Vocal Version)」という曲を発見して非常に気になった。アニメの主題歌らしいのですが見たことも聴いたこともありません。この曲だけどうしても聴いてみたい…。

ダサ高品質メロハー・WIGWAM

image色気ゼロのグラムロック・コスチュームで自信たっぷりにポーズを決めるジャケットが恥ずかしいノルウェー出身のWIG WAMなるバンド。 ノルウェーでは知らない人はいないほど支持されているらしい。B!誌で91点をたたきだしたので気になっていたのですが、たまたま寄ったCD屋に置いてあったので買ってみました。
これがなかなか…80年代のメインストリーム型メロディアスハードロックど真ん中のサウンドで、BON JOVI、WINGER、WARRENT、AEROSMITHあたりと対等に勝負できるキャッチーなメロディ満載の高品質な作品です。ファッションセンスは最悪だけど音楽のセンスは素晴らしいものがあります。#1「In My Dreams」なんてめちゃくちゃベタな1曲目からノックアウトでした。8月に日本盤でるそうです。