Music Review : 2006年2月

EDGUY / ROCKET RIDE 【82点】

SEX MACHINEGUNS / MADE IN USA 【87点】

第4期2作目、通算6枚目のアルバムは、バンド初の海外レコーディングにチャレンジした意欲作。レコーディング地はアメリカ・ナッシュビルということで、その時点で前作の欧州HMに力点を置いた作品とはちょっと違う作品になるかもと想像していたが、予想通りアメリカンロックを基本路線においた乾いた作品に仕上がっている。そのまんまメタリカな「Junk Food」はじめ、モトリー風、メガデス風、ファイヤーハウス風、KISS風など、出自がすぐ脳裏に浮かぶタイプのものは多い。また「Samurai No7」などはSUM41的な最近のバンドの雰囲気が漂っている。典型的なHM要素の強い「Zero」、マシンガンズお得意の歌詞と展開美を持つ「Mama San Volley」あたりは非常にインパクトがあり、玄人受けしそうな「限りなき抵抗」もいい感じ。
好みからすると今回はややストライクゾーンから外れ気味といった感じで正直前作のようにのめり込んで聞くとこまではいかなかった。音楽的な完成度はもちろん高いが、ちょっと地味な印象は拭えないかな。