涙女

cover「涙女」(2002年カナダ・フランス・韓国/リュウ・ビンジェン監督/リャオ・チン主演)
北京で暮らすグイは、不法DVDを売ってわずかな稼ぎを家に持ってかえるが、だらしない夫が麻雀で負けた金に使ってしまう、そんな毎日。ある日夫は麻雀仲間とケンカして傷害を負わせてしまい刑務所行きに。保釈金を払う金も、怪我を負わせた相手への治療代も全くないグイは、田舎に戻って友人から「葬式の泣き女」の仕事を始める…。
冠婚葬祭って国によって違うし、同じ国でも地方によって形式は様々。「泣き(哭き)女」とは、葬儀での悲しい気持ちを泣くことで表現する儀式として行い、報酬やチップを貰う仕事らしい。文化の違いに観ているこちらが戸惑うが、まぁその違いを観ているだけでも面白いし、実際その光景はちょっと滑稽なものだった。物語はグイが不甲斐ない夫を刑務所から出所させるために金を稼ぐのだが、最後は彼女の孤独さが浮き彫りになる結末に。ニュースなどで触れる機会が増えた中国文化の断片を、登場人物を通じて垣間見ることができる映画です。

[ MOVIE ] Posted by hara at 2005年07月18日 23:42
コメント

テレビで見たけど
韓国でも「泣き」を商売にする人って
居るんですよね。
通常と仕事モードのギャップが凄いですw

一度、韓国の方の御葬式に参列した事がありますが、
儒教だからか何なのか、
視覚・聴覚に訴えるものが日本と違って
葬儀の場なのに、ワクワクしてた自分です。。。

mizusi- at 2005年07月19日 00:58

どうやら「哭き」の風習は世界各地であるようですね。
>視覚・聴覚に訴えるものが日本と違って
この映画みてそれをすごく感じます。なんじゃこりゃって感じです。
大げさだなぁと思いますがそれが普通なんでしょうね。。。
実際目の前でやられたら釘付けでしょうし、
それに対してお金を払うってのもなんとなーく頷けます。

ハラヒロシ at 2005年07月19日 19:16

日曜日にたまたま見かけた葬式帰りのオジさまたちを横目に、「日本に鳴き女っているのかなぁ〜?」と考えていました。日本もお葬式の形式って土地々によって違うみたいだから・・・私、いるんだろーなぁと思っています(東北のものすごーい山奥なんかに、ただの妄想ですが、笑)。「鳴女」見てみたいです。

polopolo236 at 2005年07月20日 00:03

その後の調べで(?)日本にも最近まで地方に残っていたそうです。でも今でもどこかでやっているかもしれませんね。
中国の泣き女より日本の泣き女のほうが興味あります。日本語詞が知りたい。。。

ハラヒロシ at 2005年07月20日 09:27


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勝手に映画批評6
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Weblog: sons and daughters -blog- | Tracked: 2005年08月03日 09:19


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