富士山登山2

covercover四時半にとりあえず起きて「ご来光」を拝んで、再び布団の中へ。
この日は頂上を目標なので、体をゆっくりと休めることに。
母の体調も快方にむかったので、引き続き登山開始。
午前七時半に山小屋をあとにして、上を目指す。
風も冷たく気温も低く、空気も薄いので、少し歩くと脈拍は早くなり、息も切れ切れ。
登山路も六合目から七合目と同じように砂利道になり、再び歩きづらい登山路に悪戦苦闘。
昨日の母の体調もあるので、ペースをなるべくおとして、無理の無いように上に向かう。
本八号目で休憩をとっていると、山頂付近が見えたので山小屋の人に「あの見えているところは頂上ですか」と聞いてみると、「そうだ」といううれしい答えが。
この言葉にボクも母も気合いがはいり、気分的には少しは楽になりましたね。
頂上がみえるのと見えないとでは精神的に大きく違ってくるから。
しかし、そうは言っても九合目の鳥居が見えてはいるものの、なかなか近づくことができない。焦る気持ちを抑えてペースを守り、あくまで目標は頂上到達。ここまできて体調を崩したらもともこもないからね。
八合目から九合目までは予定よりも二〇分早く到達。決してペースをあげたのではなく、
大目の時間を考えていたのですが、順調に登ってこれたためペースがあがったみたいです。
九合目を過ぎると、山頂への登山路は人が並ぶようになり、休憩するにも、脇に避けて体を休めなくてはならないものの、岩が多いので腰を下ろせるのがまだ救いだったかな。
七時半に出発して十一時頃には山頂に到着。登山開始から約九時間という長い道のりの登山。山頂のベンチに腰を下ろし、九合目から登ってくる人たちを眺めていると、「よく登ってきたな」と思わず感慨深いものに。
母の長年の夢であった富士山登山が叶ったことにボク自身もうれしくなりました。
ただ、本当の苦痛がこのあとに待ち受けていることはこのときは、知る由もなかった。

一時間弱の休憩のあと、五合目まで下山を開始。
下山開始当初は、ほんの十五分程度で九合目まで降りてこれたので(登山道と下山道は別)、まあ、この調子でいけば問題ないと思っていたんですが、1500mほども登ってきたため、下山道ははてしなく長いものに。眼下を見下ろすと延々と続く下山道。
足にかかる負担は登山の数倍。足元は例の軽石と砂利の足をとられる下山道。
登山道から見えたときは、平坦そうでいいなと思っていたが、こいつはかなりの曲者だったんです。
降りても降りても同じ景色同じ道。単調な繰り返しは苦痛でしかなくなり、ただ、足元を見つめながらの時間がただ流れていきました。
約四時間後、無事に五合目に到着。日焼け対策を怠ったせいで顔の半分は真っ赤に日焼けを。
疲れきった体を引きずるように、河口湖湖畔の旅館に。
軽い脱水症状になってしまったため、とりあえず、水をガブ飲み。
汚れきった体を温泉で洗い、久しぶりの箸をもつ食事に舌鼓を。
このときのビールがまた格別。
おなかも一杯になり、心地よい酔いで八時頃には就寝。

[ MISC ] Posted by hara at 2005年07月16日 19:42
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